農業、建築、クラフト、探索――。
それらをすべて“動く拠点”で楽しめるとして話題になっているのが、Outboundです。
本作は、キャンピングカーをカスタマイズしながら世界を旅していく、平和なサバイバルクラフトゲーム。
戦闘メインではなく、素材集めや建築、のんびりした探索を楽しみたい人に向けた作品となっています。
今回は実際にSteam版・Switch版・Switch2版を遊び比べながら、
- どんなゲームなのか
- 何が面白いのか
- どんな人に向いているのか
を詳しくレビューしていきます。
『Outbound』はどんなゲーム?
動く拠点で暮らすサバイバルクラフト
『Outbound』を一言で表すなら、
「キャンピングカーを育てながら旅する、スローライフ系サバイバルゲーム」
です。
木材や資材を集めて家具を作ったり、不要なゴミをリサイクルしたり、葉っぱを燃料へ変換したりと、環境を活かしたクラフト要素が特徴。
さらに、
- 太陽光発電
- 風力発電
- エンジン強化
- 車体拡張
などを行うことで、より便利な移動式拠点へと進化させていけます。
探索中には「火の見やぐら」や「ツリーハウス」などのチェックポイントが存在し、新しい設計図やレア素材を発見できることも。
マップを埋めていく楽しさに加え、
- 焚き火
- ケルン(積み石)
- ノーム人形
などのコレクション要素もあり、探索好きにはかなり刺さる作品です。
キャンピングカーで各地を巡る
移動の中心となるのはもちろんキャンピングカー。
好きな場所で車を停めて、
- 木材
- キノコ
- ベリー
- 金属素材
などを集めながら探索を進めていきます。
各地にあるタワーでは新しい設計図を受信できますが、選べるのは一度に1種類だけ。
「次は便利なツールを優先するか」
「装飾アイテムを増やすか」
など、少しずつ拠点を育てていく感覚が非常に楽しいです。
また、ただ目的地へ向かうだけではなく、道中の寄り道にも価値があります。
マップの隅々を探索していると、
- コレクション品
- 新エリアへの入り口
など、意外な発見が多く、探索そのものがご褒美になっています。
動く拠点で畑づくり
『Outbound』では農業も可能です。
キャンピングカーの屋根や周辺スペースを拡張し、プランター型の畑を作って作物を育てられます。
植えられる作物は、
- ベリー
- ニンジン
- その他探索中に見つかる植物
など。
水やりは少し独特で、井戸から水を汲む必要があります。
しかも大量に持ち運べるわけではないため、序盤から巨大農園を作るのは難しめ。
この“少し不便”なバランスが、逆に旅暮らし感を強めていて面白い部分でもあります。
育てた作物は料理にも使用可能。
食事によって体力やスタミナを回復できます。
キャンピングカーの上に家を建てられる
本作最大の魅力のひとつが建築。
キャンピングカーの上や周辺に、
- 壁
- 床
- 屋根
- 家具
- 植物
などを自由に配置できます。
1パーツずつ組み合わせて建築するタイプなので自由度はかなり高め。
ただし重量制限があるため、巨大建築をするには車両アップグレードも必要になります。
また、ゲーム開始時に選ぶ車種によって性能も異なります。
例えば、
- 操作性重視
- 積載重量重視
など違いがあるため、建築メインで遊びたい人は車選びも重要です。
やり込み要素
本作のやり込み要素はかなり豊富です。
特に大きいのは、
- 建築
- コレクション
- 図鑑埋め
の3つ。
探索中には、
- ノーム人形
- ケルン
- 焚き火
- ガチャ
などを収集可能。
ガチャでは個性的な装飾品の設計図も入手できます。
図鑑機能もあるため、「全部埋めたい!」というタイプのプレイヤーにはかなりハマる作品だと思います。
Steam版・Switch版・Switch2版の違い
実際にSteam版、Switch版、Switch2版をプレイして感じた違いをまとめます。
Steam版
もっとも快適。
特にキーボード&マウス操作は非常に遊びやすく、UIも直感的です。
Switch版
想像していたよりかなり快適。
心配していたほど重さは感じませんでした。
ただし、
- 背景の読み込み
- 草花の表示距離
はやや短め。
走りながら素材回収をしたい人は少し気になるかもしれません。
Switch2版
現時点ではやや不安定な印象。
特に気になったのは、リサイクラーなどで生成したアイテムが直接ストレージへ送られてしまう仕様。
Steam版やSwitch版では、
- バッグへ入れる
- ストレージへ送る
を選べるため、Switch2版だけ少し操作が増えていました。
→リリースと同時に、Switch2版でも作業ツールからバックパックへの移動ができるようになりました。
また長時間プレイ時には動作が重くなる場面もありました。
現時点では、遊びやすさ重視なら初代Switch版のほうが安定している印象です。
プレイ前に知っておきたいことをQ&A形式で確認!
戦闘はある?
戦闘要素はありません。
ただし、
- 空腹
- 体力
の概念はあり、高所から落下するとダメージを受けます。
アクション難易度はかなり低めなので、戦闘が苦手な人でも安心して遊べます。
100時間遊べる?
建築やコレクションまでやり込むなら十分可能です。
マップ探索だけなら30〜40時間ほどで一区切りになりそうですが、
- 理想のキャンピングカー作り
- 全コレクション回収
- マルチプレイ建築
まで含めるとかなり長く遊べます。
定価で買う価値はある?
価格は2970円。
インディーゲームとしては少し高めですが、内容的には十分満足できるボリュームだと思います。
特に、
- スローライフ
- 探索
- 建築
- クラフト
が好きな人にはかなりおすすめ。
逆に、
- 激しい戦闘
- 高難易度サバイバル
を求める人には少し物足りないかもしれません。
気になった点
素材集めはやや大変
必要素材数は多め。
しかも一度に大量に運べないため、何度も往復することになります。
探索ついでにコツコツ回収する遊び方が向いています。
地図操作が少し不便
車に乗っている間は地図スクロールが制限される場面があります。
分かれ道が多いゲームなので、この点は少し気になりました。
今後のアップデート改善に期待したい部分です。
総評
『Outbound』は、
「のんびり旅をしながら、自分だけの移動式拠点を育てる」
という体験に特化した、かなり個性的なスローライフ作品でした。
特に、
- 建築好き
- 探索好き
- コレクション好き
- 癒し系サバイバルが好き
という人にはかなりおすすめ。
素材集めや移動に多少の不便さはありますが、それも含めて“旅暮らし感”として楽しめる作品です。

