『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の世界を舞台に、ホビットたちと穏やかな日常生活を楽しめるスローライフゲーム 『ホビット庄の物語』。
本作は原作の世界観をベースにしていますが、果たして原作を知らなくても楽しめる作品なのでしょうか。
今回はストーリーのネタバレを控えつつ、ゲーム内容とプレイした感想を要素ごとにまとめました。
ゲームの目的
プレイヤーの目的は、水辺の集落を正式な村として認めてもらうため、ホビットたちの生活を手伝いながら地域に貢献していくことです。
具体的には、
- 住民からの依頼をこなす
- 作物を育てる
- 釣りをする
- 料理を作って振る舞う
- 住民との交流を深める
といった日常活動を通じて信頼関係を築いていきます。
交流が深まると、家具や住宅のアップグレード、新しい衣装なども解放され、生活が徐々に豊かになっていきます。
派手な冒険よりも、美しい自然の中で穏やかな生活を楽しむ作品です。
住民との交流要素
現時点で交流可能な住民は15人ほど。食事を共にしたり依頼を手伝うことで仲良し度が上がり、家具などの報酬を受け取れます。
ただし、村には他にも多くの住民が存在しますが、彼らとは本格的な会話ができず、吹き出しでの簡単な発言を見るだけとなっています。
また、主要キャラクターでもクエストに関係しない限り深い会話が発生しないため、「交流がメイン」と期待するとやや物足りなく感じるかもしれません。
釣りシステム
釣りは序盤から解放され、資金稼ぎとしても役立ちます。
操作はシンプルで、
- 魚影に向かって竿を投げる
- 糸が切れないよう引く力を調整する
- 少しずつ魚を手元へ引き寄せる
という流れです。
難易度は高くなく、餌も不要なので気軽に楽しめます。魚には味の特徴があり、料理の材料としても重要になります。
気になった点として、釣り中はカメラが固定されるため、橋などの障害物でゲージが見えにくい場面がありました。
家庭菜園
自宅の花壇で作物を育てることも可能です。
種は村の店で購入でき、商品ラインナップは日替わり。畑の拡張も可能で、複数の作物を一緒に植えることで相性ボーナスが発生する場合もあります。
どの組み合わせが良いか試行錯誤する楽しみもあります。
探索要素
マップはそこまで広くありませんが、プレイヤーは段差を直接乗り越えられず、移動速度もゆったりしているため、移動に時間がかかります。
一方で、
- 蝶が素材の場所へ導いてくれる
- 鳥が目的地まで案内してくれる
といった演出があり、世界への没入感を高めてくれます。
ただし、まだ通れない道へも案内されることがあり、やや混乱する場面もありました。
料理システム
本作の大きな魅力のひとつが料理です。
ホビットは食を大切にする種族であり、料理を振る舞うことが交流の中心になります。
料理は、
- 良質な食材の使用
- 食感や調理方法の調整
によって品質が変わります。
調理操作は少し慣れが必要ですが、失敗して材料が無駄になることはほとんどなく、安心して挑戦できます。
さらに、自宅から住民を食事会へ招待することもでき、交流度を効率よく上げられます。開催場所によって招待人数が変わる点も面白い要素です。
家の装飾がかなり充実
予想以上に充実していたのが住宅の装飾要素です。
家具の設置だけでなく、
- 壁紙
- 床
- 扉
- 家具配置
などを自由に変更できます。一括変更機能もあり、手軽に雰囲気を変えられる点も便利です。
既存の家具も自由に動かせるため、自分好みの空間作りに没頭できるでしょう。
原作を知らなくても楽しめる?
結論として、原作を知らなくても問題なく楽しめます。
ストーリー自体は重いものではなく、スローライフゲームとして成立しています。
ただし、『指輪物語』の壮大な物語体験を期待すると、やや物足りなく感じるかもしれません。
総評|スローライフ重視ならおすすめ
要素ごとに見ると、
- 料理
- 家の装飾
- のんびりした生活
など魅力的な部分は多く、特に装飾好きな人はかなり楽しめるはずです。
一方でストーリー重視の人や原作ファンは、期待とのギャップを感じる可能性もあります。
「クエストをサクサク進めながら、のんびり生活を楽しみたい」という人には向いている作品と言えるでしょう。

